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床用塗料　防滑工法

◎床塗装

塗り床、床用塗料における「防滑工法」
　・「玄関の土間が、雨が降って濡れてしまうと滑りやすくて困っている」
　・「アパートの階段が滑りやすく、住人の方からどうにかしてほしいと言われた」
　・「工場内の歩行帯で、滑って転んでけがをしてしまった」
など、お困りになったことはありませんか？
塗り床用塗料の防滑工法の種類は主に3通りとなります。
　①ニート防滑工法
　②ミキシング防滑工法
　③骨材既調合の塗料を使う工法
防滑工法イメージ図

　　防滑工法

①.ニート工法

　骨材を撒く工法（ケイ砂散布）
内外部さまざまなコンクリート、モルタル床面にお勧め！
クリヤー仕様もございます。
塗料を塗った直後に、骨材をしっかりとした量をリシンガン等にて均一に撒く為の技術が必要となります。また、乾燥後は余分な骨材を掃き取り、骨材ムラが起きないよう注意が必要です。

【例１】　フローンヌルサット防滑工法総合塗膜厚約1.2mm	工程	材料名	上塗り可能時間	備考
	1	素地調整（コンクリ）	40日以上養生	研磨、洗浄、脱脂、乾燥。
	2	NSプライマー	２～　４８ｈ	はけ、ローラーにて塗布。
	3	ヌルサット	直後	A液10部：B液1部、水を約500ｍｌ配合・撹拌。はけ、ローラーにて塗布。
	4	ケイ砂６号	２～　４８ｈ	3塗布直後に散布、乾燥。掃き取り。
	5	ヌルサット	２～　４８ｈ	充分乾燥させてもう一度塗布。
	6	ヌルサット	８ｈ以上	充分乾燥させてもう一度塗布。

【例２】　ヌルサットクリヤー防滑工法総合塗膜厚約1.2mm	工程	材料名	上塗り可能時間	備考
	1	素地調整（コンクリ）	40日以上養生	研磨、洗浄、脱脂、乾燥。
	2	ヌルサットクリヤー	直後	A液6部：B液1部、水を約500ｍｌ配合・撹拌。はけ、ローラーにて塗布。
	3	クリヤー塗料専用骨材	２～　４８ｈ	3塗布直後に散布、乾燥。掃き取り。
	4	ヌルサットクリヤー	２～　４８ｈ	充分乾燥させてもう一度塗布。
	5	ヌルサットクリヤー	８ｈ以上	充分乾燥させてもう一度塗布。

【例３】ＡＵコートニート防滑工法総合塗膜厚約1.2mm	工程	材料名	上塗り可能時間	備考
	-	素地調整（コンクリ）	40日以上養生	研磨、洗浄、脱脂、乾燥。
	1	プライマーH	２～　２４ｈ	A液1部：B液1部配合、撹拌。はけ、ローラーにて塗布。
	2	ＡＵコート	直後	A液1部：B液4部配合、ウレタンシンナー30％希釈撹拌。はけ、ローラーにて塗布。
	3	ケイ砂散布	１２～　２４ｈ	ＡＵコートが乾く前にリシンガン等にてケイ砂散布。乾燥後、掃き取り。
	4	ＡＵコート	１２～　２４ｈ	A液1部：B液4部配合、ウレタンシンナー30％希釈撹拌。はけ、ローラーにて塗布。
	5	ＡＵコート	12ｈ以上	乾燥させて、もう一度塗布。

【例４】（屋内）フローンフルトップ耐衝撃工法FF-2.5HRN 総合塗膜厚約2.5mm	工程	材料名	上塗り可能時間	備考
	-	素地調整（コンクリ）	40日以上養生	研磨、洗浄、脱脂、乾燥。
	1	プライマーH	２～　２４ｈ	A液1部：B液1部配合、撹拌。はけ、ローラーにて塗布。
	2	ＨＲプライマーケイ砂混合	１２～　２４ｈ	A液4部：B液1部配合。AB混合液4に対してケイ砂6号 3の割合で配合、撹拌。コテにて塗布。
	3	フルトップ	直後	A液1部：B液1部配合、撹拌。はけ、ローラーにて塗布。
	4	ケイ砂5号散布	12ｈ	4直後、ケイ砂５号を均一に散布。
	5	フルトップ	８ｈ以上	充分乾燥させて、余分なケイ砂を掃き取りもう一度塗布。

②.ミキシング工法

　塗料へプラチップなどの骨材を混ぜてから塗装する工法（混合）
軽防滑が要求される開放廊下、階段等に！作業性、速乾性が求められるコンクリート、モルタル床面にお勧め！
混ぜて塗るだけなので、ニート防滑よりも手間がかからず簡単です。内外部の階段や廊下にオススメ。しかしながら、この工法は、骨材自体に重みのあるものは使えません。例えば、硅砂をミキシング防滑工法で塗ってしまうと、硅砂自体が沈んでしまい、しっかりとした防滑効果が得られませんので、ご注意ください。（フローンアクアファーストのような高粘度品は可能）
※プラチップを使用した工法は、湿潤面では十分な防滑性が得られません。

【例１】　フローンヌルサットプラチップ仕上げ総合塗膜厚約0.9mm	工程	材料名	上塗り可能時間	備考
	1	素地調整（コンクリ）	40日以上養生	研磨、洗浄、脱脂、乾燥。
	2	NSプライマー	２～　４８ｈ	はけ、ローラーにて塗布。
	3	ヌルサットプラチップ	２～　４８ｈ	A液10部：B液1部、水を約500ｍｌ、プラチップ5％配合・撹拌。はけ、ローラーにて塗布。
	4	ヌルサット	８ｈ以上	充分乾燥させてもう一度塗布。

【例２】　アクアファーストミキシング工法総合塗膜厚約0.6mm	工程	材料名	上塗り可能時間	備考
	1	素地調整（コンクリ）	40日以上養生	研磨、洗浄、脱脂、乾燥。
	2	水性プライマーF	50分～　４８ｈ	よくかき混ぜて薄めずにはけ、ローラーにて塗布。
	3	アクアファースト	40分～　４８ｈ	アクアファースト1：0.2ケイ砂6号(重量比）。水5～10%希釈。はけ、ローラーにて塗布。
	4	アクアファースト	８ｈ以上	充分乾燥させてもう一度塗布。

③.既調合塗料

　塗料によって、もともと骨材が入っているものもあります。軽防滑となりますが、骨材を計量し配合する手間が省けます。
「フローンアクアストリート」「フローンクイックF」があります。共にケイ砂７号と同等の防滑性。いずれも遮熱タイプで、アクアストリートは、プールサイド歩行面などや水分による膨れが懸念される床面に。クイックFは、軽防滑が要求される開放廊下など、速乾性が必要とされる床面に。

【例１】　フローンアクアストリート軽防滑仕上げ総合塗膜厚約0.3mm	工程	材料名	上塗り可能時間	備考
	1	素地調整（コンクリ）	40日以上養生	研磨、洗浄、脱脂、乾燥。
	2	カチオン浸透エポプライマー	２～　２４ｈ	はけ、ローラーにて塗布。
	3	フローンアクアストリート	１～　４８ｈ	よく混ぜ水を0～5％希釈、プラチップ5％配合・撹拌。はけ、ローラーにて塗布。
	4	フローンアクアストリート	１～　４８ｈ	充分乾燥させてもう一度塗布。
	5	専用トップクリヤー	２４ｈ以上	はけ、ローラーにて塗布。

【例２】　クイックＦ軽防滑工法総合塗膜厚約0.3mm	工程	材料名	上塗り可能時間	備考
	1	素地調整（コンクリ）	40日以上養生	研磨、洗浄、脱脂、乾燥。
	2	エコプラ速乾	３～　４８ｈ	A液1部：B液2部配合、撹拌。はけ、ローラーにて塗布。
	3	クイックＦ	１～　４８ｈ	A液10部：B液1部配合、撹拌。はけ、ローラーにて塗布。
	4	クイックＦ	２ｈ以上	充分乾燥させてもう一度塗布。

　　各種骨材のメリット・デメリット

	推奨部位	メリット	デメリット
ケイ砂５号	油面、水場、スロープ、駐車場	高い防滑性値段が安価	散布時は技術が必要
ケイ砂６号	軽油面、軽水場、駐車場	中程度の防滑性値段が安価	散布時は技術が必要
ケイ砂７号	廊下、階段、歩行部	軽度の防滑性値段が安価	散布時は技術が必要
フローンクリヤー塗料用骨材	タイル面、歩行部、駐車場	ケイ砂６号と同等クリヤー仕上げが可能	散布時は技術が必要
プラチップ	廊下、階段、歩行部	軽度の防滑性手軽に塗れる	ケイ砂と比べて摩耗性に劣る
プラチップＬ	廊下、階段、歩行部	ケイ砂６号と同等手軽に塗れる	プラチップより丁寧な施工が必要

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