上述の3点だけでも、スプレーガンを選択する上では充分なのですが。
近年、各スプレーガンメーカーは、独自に開発を行うことで、それぞれの商品に優れた特徴を持たせています。
そのひとつが霧化方式です。
霧化方式とは、吹付け塗装時にスプレーガンが塗料を霧状(塗料ミスト)にするための仕組・機構のことです。
できるだけ細かい霧状にする(微粒化)ことで、塗装の仕上りも滑らかに美しくすることが可能になります。
また、吹付けたときの塗料ミストが跳ね返りにくいような霧化を行うことで、塗料コスト削減・環境/作業者の健康への配慮がはかれるタイプのスプレーガンというものも増えてきています。
明治機械のファイナー・シリーズは、環状テーパー方式という機構によって、塗料ミストの跳ね返りを大幅に軽減し、塗装の仕上り向上・塗料コストの削減を実現したタイプです。
デビルビスでは、複数の機種の霧化方式にLVMP(Low Volume Midium Pressure)という技術を採用することで、塗料ミストの跳ね返りを大きく軽減し、高い仕上り性と高塗着率を実現しています。
また、特殊設計の延長として、アネスト岩田の『美粧シリーズ』のように、使用用途を特定(メタリック・パール塗装用やクリヤー・ソリッド塗装用など)して、専用設計されたスプレーガンも現れてきています。
これらの優れた特長を有するスプレーガンは、やはり同クラスの通常スプレーガンよりも価格的に高価となってしまいますが。
その特長を理解してご利用いただけるのでしたら、ご選択いただくだけの価値は充分にございます。
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