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１液型ベースコート塗料・プロタッチをお使いいただくにおいて、かならずご了解いただくことが３点ございます。

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１液型ベースコート塗料プロタッチ

クリヤー類

　クリヤー類には、大きく分けて上塗り専用クリヤーと塗料希釈用クリヤーの２種類があります。

■ 上塗り専用クリヤー ■

《２液型ウレタン塗料》

　仕上げとして最後に塗装するクリヤー。
　最上層に塗装されることから『トップコートクリヤー』とも呼ばれます。

■ 塗料希釈用クリヤー ■

《１液型ベースコート塗料》

　パールベースなどの原色やフレークなどと混合して、中塗り等に使用される特殊なクリヤー。

上塗り専用と希釈用の違い

　この２種類のクリヤーは、次の３つの点において、大きく性質が異なっています。

■原色との混ざりやすさ■

　塗料希釈用クリヤーは、その用途からも分かるように、１液型ベースコート塗料の原色と簡単に混合することができます。
　これは、塗料希釈用クリヤーが、原色と同じ種類の樹脂（特殊変性ポリエステル樹脂）を使用して作られているからです。
　一方、上塗り専用クリヤーは、原色とはまったく成分の異なる２液型ウレタン塗料ですので、一切混ざり合いません。
　この「まったく混合しない」という性質のため、上塗り塗装に使用したときに、カラー層とクリヤー層がきれいに分かれ、美しい２Ｋ塗装にすることができるのです。
　仮に、上塗り用クリヤーを原色と同じ樹脂成分でつくってしまった場合、カラー塗装⇒クリヤー塗装と行ったときに、ふたつの層が混ざり合ってムラ（戻りムラ）が生じる危険性があります。

メタリックに
上塗りクリヤーを塗装する場合。

上塗りクリヤーがカラー層と
混ざりやすいと。。。

上塗りクリヤーがカラー層と
混ざりにくいと。。。

原色やメタリックが、クリヤー層に溶け出して、ムラが生じやすい。

カラー層とクリヤー層がはっきり分かれた、美しい２Ｋ塗装が行える。

■仕上り感・耐久性■

　塗料希釈用クリヤーは、１液型ベースコート塗料と同じ樹脂を使用しているので、そのまま塗装した場合には耐久性はほとんどありません。
　簡単な摩擦でも、塗膜が剥離してしまうなどの問題が生じる危険性がありますし、光沢性もあまりありません。
　これに対して、上塗り専用クリヤーは、特別に光沢性や耐久性を発揮できるように設計された２液型ウレタン塗料ですので、塗装することで、高い耐久性（耐紫外線性や耐酸性雨性など）や光沢性を付与することができます。
　これは、１液型ベースコート塗料に、かならず上塗り用クリヤーを塗装していただかなくてはならない、最も大きな理由のひとつです。　（参考：上塗りクリヤーの必要性）

■粘度■

　上塗専用クリヤーと塗料希釈用クリヤーの、実物を比較していただくと、もっともはっきりと分かる違いは粘度です。
　塗料希釈用クリヤーは原色と同等の粘度なのですが、上塗専用クリヤーは、より粘度が低くなめらかです。
　これは、上塗専用クリヤーにはあまりシンナーを加えないで塗装ができるようにするためです。
　塗膜の光沢は、シンナーが揮発する過程で、若干失われる傾向があります（速乾タイプのシンナーを使用すると、その現象は顕著です）。　高い光沢性を付与することも大きな目的である上塗専用クリヤーは、そのために粘度が低く設計されているのです。
　ただし、まったくシンナーを加えないで塗装を行うと、塗膜内の溶剤成分の揮発が促進されにくくなり、乾燥がかなり遅くなってしまうため、注意が必要です。

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