| ■グロス値(光沢度)の定義人が目でモノを見る際には、そのモノの明るさや、表面に映り込む他の物質の像を見ることがあります。 これはモノの表面に当たった光が正反射した結果です。
 その程度を表す量を「光沢度」といいます。
 
 
 「光沢度」は平面に一定の角度から光を当てた光を100%とし、反対側に反射した光の量が何%になるかを測定したものです。フルマットクリヤーでは、光沢度の基準を、平面への入射角60°で測定した反射率=60°グロス値を基準として定義しています。
 反射率の低い5〜10%%の範囲がフルマット・ローグロス・低光沢・全ツヤ消し、反射率の高い80%以上がフルグロス・ハイグロス・高光沢・ツヤ有りなどと一般的に表現されるようです。
 
 
 マット塗装(ツヤ消し塗装)は、塗料中のマット顔料により、塗膜表面に小さな凹凸ができる状態となります。凹凸のある塗膜表面に対して光は拡散反射(乱反射)しますので、目視ではぼやけた光になり、ツヤの消えた・マットの質感に見えてきます。
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